税理士事務所の事務「税理士補助」が向いている人・向いていない人

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税理士事務所の事務「税理士補助」が向いている人・向いていない人

税理士事務所で働いてみたいけど、自分に向いているかわからない……

今回は、税理士補助になりたい方のために、どんな人が向いているか・向いていないかをご紹介します。

筆者は税理士事務所で働く事務員、税理士補助を5年ほどしていましたが……

正直に言うと、当時から税理士補助というのは向き不向きがはっきりしている仕事だと思っていました。

向いていない=続かないとは限りませんが、入社してしまってから「自分には向いていない……」と毎日落ち込むのは嫌ですよね。

税理士事務所で税理士補助をしてみたいという方は、求人に応募する前にぜひ1度この記事を読んでみてください。

この記事を書いた人
きくたがわ

きくたがわ

大学卒業→税理士事務所勤務(5年)→残業しない事務員(現在)。
税理士事務所勤めの間に身につけた仕事・お金の知識や、残業しないための事務仕事の知恵を発信中。

税理士補助ってどんな仕事?という方は、まずこちらの記事を読むことをおすすめします。

目次

税理士補助に向いている人

税理士補助の仕事に向いているのは、以下の3つにできるだけ当てはまる人です。

税理士補助に向いている人
  • 数字を解明するのが好きな人
  • 文章を読むのが好きな人
  • 人と話すのが好きな人

順番に解説していきます。

税理士補助向きな人①
数字を解明するのが好きな人

税理士補助に向いている人の特徴1つ目は、数字を解明するのが好きな人です。

「数字に強い人」「数学が得意な人」ではなく、「数字を解明するのが好きな人」です。

もちろん数字に強く数学が得意であれば有利ではありますが、税理士事務所では難しい計算を求められることはほとんどありません。

四則演算ができればたいていの業務はこなすことができますし、電卓やパソコンを使うので自分の計算力はそこまで必要ないのです。

それよりも大事なのは、「なぜこの数字がここに出てきているのか?」と理由を見つけ出す力です。

  • 合うはずの数字が合わないのはなぜか?
  • マイナスにならないはずの数字がマイナスになっているのはなぜか?
  • 普段より売上が少なく仕入が多いのはなぜか?

税理士補助の仕事は、こんな感じの疑問を見つけては解決することの繰り返しです。

不思議なところを見つけてその理由を突き詰め、間違いがあれば直し、正しければその理由をお客さんに説明できるように準備することが、何よりも大事なのです。

よって、税理士補助はいかに数字に強いかよりも、どれだけ数字を解明するのが好きかの方が重要になってきます。

モヤモヤの原因がわかるとさっぱりして気持ちいい!という人には向いていますね。

税理士補助向きな人②
文章を読むのが好きな人

税理士補助に向いている人の特徴2つ目は、文章を読むのが好きな人です。

税理士事務所の仕事は、ざっくり言ってしまえば国税庁の指示通りに、お客様に正しく納税してもらうことです。

話題のインボイス制度のように新しい制度ができたり、年度が変わって申告書の様式が変更になるようなことは日常茶飯事。

そんなとき、いち早く情報を仕入れなければいけないのが税理士補助。

国税庁のサイトを読んだり、それをさらに解説している税理士の文面を読んだり、常に勉強が必要な立場なんです

しかも国税庁の発表する文章は、普通の人間にとってはものすごく堅く、読みにくいもの……

これをさらさらと読んで理解できる人は、税理士補助として大きな武器になります。

他にも、初めて作る書類のために記載要領をしっかり読むなど、文章を読む機会は本当に多いです。

税理士補助向きな人③
人と話すのが好きな人

税理士補助に向いている人の特徴3つ目は、人と話すのが好きな人です。

税理士事務所の人って、お堅いイメージがありませんか?

実は税理士補助は人とおしゃべりするのが好きな、明るい人のほうが向いている仕事なんです。

税理士補助の重要な仕事として、「お客様との窓口になる」があります。

  • 税理士に代わってお客様と連絡を取り合う
  • 必要なときはお客様のところへ出向いて行って話を聞く
  • お客様の現状やこれから起こりそうなことを聞く
  • 月次監査をしながら、事前に聞いたことが数字に表れているか確認する

この「お客様の現状」や「起こりそうなこと」は、お客様が淡々と話してくれるわけではありません。

良いことは積極的に話してくれても、心配なことやマイナスなことはなかなか話してくれないこともあります。

人と話すことが好きな人は、そういうマイナスな面も上手に聞き出し、お客様に共感して心配を分かち合うことができます。これが税理士補助としては大きな強みなんです。

お客様の心配事に対処して、損失を最小限にすることができたら万々歳。

もしそのときは税理士事務所としてできることがなくても、次何か起こったときは力になれるかもしれません。

ですので、税理士補助には話を聞き出す能力「話を聞いてくれる」「信頼できる」と思ってもらえる関係性を築ける能力は非常に重要です。

自分が話すのは得意じゃなくても、お客様の話に興味を持ってしっかり聞ける人なら向いています!

税理士補助に向いていない人

次に、税理士補助に向いていないのはどんな人か見てみましょう。

税理士補助に向いていない人
  • おおざっぱな人
  • 指示がないと動けない人
  • 勉強嫌いな人

順番に解説します。

税理士補助に不向きな人①
おおざっぱな人

税理士補助に向いていない人の特徴1つ目は、おおざっぱな人です。これは予想できたかもしれませんね。

税理士補助は、細かい作業の連続です。

合計残高試算表の数字が現金出納帳や通帳と合っているか、給与の額に間違いはないか……

そこを「だいたい合ってるからまぁいっか!」としてしまう人は、税理士補助には向いていません

税理士補助は、1円でも違ったら原因を突き詰めるくらいの精密さが必要です。

おおざっぱなチェックで金額に間違いがあり、お客様に誤った納税をさせてしまったら大変ですよね。

お客様から報酬をいただいて仕事をする以上、きっちり仕事をできる人である必要があります。

意外とおおざっぱで良い仕事もあるんですが、基本的には細かく見れる人の方が嬉しいですね。

税理士補助に不向きな人②
指示がないと動けない人

税理士補助に向いていない人の特徴2つ目は、指示がないと動けない人です。

税理士事務所ではたくさんの顧客を持っていますので、税理士1人ではすべてのお客様の内情を見ることができません。

そのため税理士補助を数人雇い、担当として顧客を補助に割り振って、分散してお客様の対応をするのです。

よって税理士補助は、自分が担当として任されたお客様の内情を自分でしっかり把握する必要があります。

「誰にも何も言われてないから、何もしなくて良いだろう」と思ってしまう人には向いていません。

  • 誰も言ってくれないからお客様の給与計算をしないでいたら、支給日を過ぎていた
  • 指示がないからこれまでと同じ申告書を作ったら、内容に漏れがあった
  • やっていいのかわからず放っておいたら、お客様から催促の電話がきて怒られた

こんなことになったら大変ですよね?

自分が担当になったお客様は、自分ですべて管理する必要があります。

指示を出してくれる「上司」は、税理士事務所にはあまりいないと思った方がいいかも……

税理士補助に不向きな人③
勉強嫌いな人

税理士補助に向いていない人の特徴3つ目は、勉強嫌いな人です。

勉強と言っても、机に向かって100点を取れるように勉強することではありません。

新しい物事を知ること、正しい方法を知ることを面倒に思う人は向いていないという意味です。

先ほども書いた通り、税法や税制が新しくなり制度が変わるなんてことは日常茶飯事。

すべてを常に把握しなければならないわけではありませんが、自分の担当するお客様に関係する事柄が出てきたときは、必ず最新の情報を調べる必要があります

ここでも、「この情報調べておいて」と指示してくれる人は基本的にはいません。

どんなに面倒でも、自分で勉強して理解しなければならないのです。

新しくなった税法や制度を自分だけ知らなかった!なんてことも時々あります……

まとめ

今回は税理士補助に向いている人・向いていない人をご紹介しました。

ただし、主観的に見た自分と客観的に見た自分は異なることを忘れないようにしましょう。

私の元同僚でも、「この仕事絶対向いてない」と言いながら5年以上勤めていた人もいました。

向いていない特徴が当てはまっても、仕事を機に気をつける癖がつくかもしれません。

今一度まとめますので、税理士事務所の仕事に興味がある方は参考にしてみてくださいね!

税理士補助に向いている人
  • 数字を解明するのが好きな人
  • 文章を読むのが好きな人
  • 人と話すのが好きな人
税理士補助に向いていない人
  • おおざっぱな人
  • 指示がないと動けない人
  • 勉強嫌いな人

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