税理士事務所に転職するには、どんな自己PRをしたらいいんだろう?
税理士事務所の求人に応募しようとして、自己PRをうまく作れず困っていませんか?
本記事では、税理士事務所の求人で歓迎される人とお祈りされる人(お断りされる人)がどんな人かを解説します。
私は税理士事務所に5年超勤めていましたが、何人もの求人応募書類を見て、面接にも何度も立ち会いました。
(小規模な事務所で人事部がなく、現場の人間を含めて面接するのが慣例だったため)
その経験を踏まえ、実際によく上がった「こんな人は一緒に働きたい」「こんな人はちょっと……」という税理士事務所職員の声をまとめています。
この記事を読めば、税理士事務所が欲しがる人物像がわかり、自己PRが格段に作りやすくなりますよ!
応募書類での自己PRはもちろん、面接の対策としても有用な内容となっています。
「税理士事務所で働きたい」という強い意志をお持ちの人は、ぜひ読んで参考にしてくださいね。
税理士事務所転職で歓迎される人
まずは税理士事務所職員になるために歓迎される能力・人柄・性格をご紹介します。
税理士事務所に歓迎される人①
税理士など士業を目指している人
税理士事務所ですので、もちろん税理士を目指している人は歓迎されるケースが多いです。
ですがポイントは、税理士だけでなく他の士業を目指している人も比較的歓迎されるということ。
例を上げると、社会保険労務士・中小企業診断士・土地家屋調査士などを目指して勉強している人は、好印象になりやすいです。
社会保険労務士→給与計算、中小企業診断士→財務分析、土地家屋調査士→相続・株評価と、税理士事務所の業務でも役に立つ知識を持っていると判断されやすいためです。
税理士事務所での業務は、常に勉強といっても過言ではないくらい勉強の毎日。
大きな資格を目指して勉強している人は、純粋に「勉強を頑張れる人」と評価してもらえる確率も上がりますね。
税理士事務所に歓迎される人②
簿記が好きな人
簿記が好きだという自己PRがあると、採用する側としては嬉しいポイントです。
税理士事務所と簿記は切っても切り離せない存在。簿記を扱えないと仕事になりません。
それゆえに、税理士事務所職員は簿記が人によって好き嫌い・得意不得意が大きく分かれやすいものだと痛いほどわかっています。
簿記が好き、面白いと思っている人はぜひそれをアピールしましょう。好印象になること間違いなしです。
採用されたいがために、そこまで好きでもないのに「簿記が好きです」と嘘をつくのは避けたほうが無難。
実際の業務で「簿記を理解している」と思われ丁寧に解説してもらえない可能性もありますので、そこまでではない場合は聞かれるまで特に言及しないのがいちばんです。
税理士事務所に歓迎される人③
人とのコミュニケーションが好きな人
人とのコミュニケーションが好きな人は、意外かもしれませんが税理士事務所職員に重宝されます。
税理士事務所の中で大多数を占める税理士補助という仕事は、顧問先の会社の人と話をするのがメインといっても過言ではありません。
お客様と話をしながら情報を集めたり信頼関係を築く必要がありますので、人との会話が好きであることに越したことはないんです。
税理士補助ではなく内勤スタッフの募集だとしても、税理士や税理士補助とのコミュニケーションがうまく取れる人の方が、当然ながら仕事をしやすいんですよね。
人と話したり人の話を聞いたりするのが好きな人は、臆せず積極的にアピールしましょう。
税理士事務所に歓迎される人④
物事をコツコツ頑張れる人
性格の面でいえば、物事をコツコツ頑張れる人は税理士事務所で歓迎されます。
想像に難くないと思いますが、税理士事務所での仕事は細かい作業・数字のチェックなど地道なものが多いです。
そのため、性格上細かい作業を長時間続けられないタイプの人よりは、コツコツ頑張れる人の方が税理士事務所では喜ばれます。
この点をアピールする場合は、何かしらコツコツ頑張って成し遂げたエピソードを添えましょう!
性格面の話なので、エピソードを添えないと「自分で言ってるだけ」に聞こえてしまいます。。。
税理士事務所に歓迎される人⑤
自己流で進めず指示に従える人
税理士事務所では、自己流で進めず指示に従えるタイプの人も歓迎されます。
税理士事務所は、一般企業と違って「所長税理士の言うことが絶対」な場所です。
たとえ税理士を目指している人でも、税理士資格を取るまではその他大勢と同じ一般職員。資格を持った税理士を無視して仕事することはありえません。
さらに言えば、事務所全体のルールが慣習的に決まっていることも多く、それに合わせて仕事をするのが重要になってきます。
そのため、税理士事務所の職員は不安なことはきちんと先輩・上司・税理士に確認しながら進められる人や、事務所のルールに則って仕事ができる人と一緒に働きたいものなのです。
言い方を変えて「慎重な性格」や「まず前例を確認するタイプ」とアピールするのも有効だと思いますよ。
税理士事務所転職でお祈りされる人
次に、税理士事務所の職員としてお断りしたくなる人の特徴をご紹介します。
税理士事務所の応募書類や自己PRにこの中のどれかがあると、かなりお祈りされる確率が上がってしまうので要注意です!
税理士事務所にお祈りされる人①
「事務職だから」という理由で応募する人
「事務職を希望していて貴社(御社)の求人を見つけたため応募しました」という志望動機はよくありますが、この一文があると採用する側としては少し不安になります。
というのも、税理士事務所の職員は事務職ではありますが、普通の事務とは違うとよく言われる仕事でもあるのです。
税理士補助であれば外回りの機会も多いですし、内勤スタッフでも毎日納期に追われ、なかなか心休まらないことも。
そのため一般企業の事務職の雰囲気を求めて転職すると、イメージとのギャップに苦しむことになってしまいます。
事務仕事が得意だとアピールするのはOKですが、事務職希望を強くアピールしすぎない方が税理士事務所では採用の確率が上がりますよ。
税理士事務所にお祈りされる人②
極端に字が汚い人
税理士事務所において、手書きの字が極端に汚い人は落とされる確率が急上昇します。
いくらパソコンスマホの時代とはいえ、事務所内では手書きが必要になる場面もまだまだ多くあります。
そんな中で読みにくい・読めない字を書く人とは、余分な確認作業が増えてしまうので、正直仕事で組みたいと思えないのです。
特に数字が汚い人は一発アウト。数字の読み間違いが致命的なミスにつながる仕事であることは、誰でも理解できますよね。
普段の走り書きは汚くても全然かまわないので、仕事のときは他の人が読みやすい丁寧な字を書けるようにしておきましょう。
字をチェックするために履歴書は手書きを指定している事務所や、面接時に手書きの字を書かせる事務所もあるよ!
税理士事務所にお祈りされる人③
言葉遣い・マナーがなっていない人
言葉遣いやマナーに不安が見え隠れする人も、やはり落とされやすくなってしまいます。
税理士事務所は職員の出入りが激しい業種なので、よほど大きな事務所でない限り、新入社員教育や研修をしている余裕がありません。
つまり名刺の受け渡しや基本の電話応対、服装に関するマナーなどから教えなければいけない人は、採用できる余裕がないのです。
税理士補助であれば、顧問先の社長など立場が上の人と面談する機会もたくさんあります。
それを考えると、面接の段階で「この人はお客様に会わせられない」と思われてしまった段階でNGになってしまうんですね。
ガチガチにマナーを守ってほしいというわけではなく、相手に失礼のない振る舞いができる人を求めているのです。
まとめ
税理士事務所の職員は、未経験でも採用してもらいやすい仕事です。
経験者は自分の業務経験をアピールするのが最も有効ですが、未経験の人はそうもいきませんよね。
未経験の人は、今回紹介した点に注意して自分をPRし面接に挑めば、採用してもらえる事務所がきっと見つかると思います!
ぜひ応募書類を作るときにも、面接前にもこの記事を読み返して、対策してみてくださいね。
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