【国保・国民年金】退職して切り替え手続きをしないとどうなるの?

【国保・国民年金】退職して切り替え手続きをしないとどうなるの?

退職したあとの国保?国民年金?の切り替え手続きを忘れてた!

切り替え手続きって、どこかから「手続きしてください」って手紙とか来るんじゃないの?

残念ながら、国保や国民年金への切り替え手続きを催促する手紙などは、退職してすぐは届きません。

退職後できるだけ早く自分から市町村役場などに行って手続きをしなければならないのです。

しかしこれを知らなかったり、面倒で行かなかったり忘れていたりすると、いろんな困ることが起こります!

今回は、会社を退職した後にしなければならない国保や国民年金の手続きを忘れていたらどうなるかを詳しく解説します。

こんな人に読んでほしい
  • もうすぐ退職する予定がある人
  • 会社の社会保険と国保・国民年金の違いがよくわからない人
  • 手続き関係が苦手で先延ばしにしがちな人

国保や国民年金の手続きを忘れていると、直近も将来的にもお金の面で大きく損をすることになります。

大事なお金のことで損をしないために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

国保・国民年金の切り替え手続きをしていないとどうなる?

ここからは、国保や国民年金の切り替え手続きを忘れていると起こる困ることを紹介します。

「手続きしなければ面倒なこともないし、お金を払わなくて良くなるならいいじゃん!」と思っている方は要注意です!

【国保】保険証がない生活になる

国保に切り替える手続きを忘れていると、保険証がないまま生活することになります。

会社に勤めている間に持っていた保険証は、退職のときに会社に返却するのが原則です。

もし会社に返していなかったとしても、退職日以降はその保険証を使うことができません。

つまり国保などの手続きをしていないと、病院の窓口で保険証を提示することができないので、病院にかかると10割負担になってしまうのです。

退職日以降に辞めた会社の保険証を使った場合、その場では3割負担で済むかもしれませんが、後日その保険証が有効ではないことが病院側にもバレます
病院側でわかったときに、新しい保険証を持ってくるか、残りの7割を払うかのどちらかを求められる可能性が高いです。

病院に行きたいときに行けなくなってしまうので、退職してすぐ就職しない場合はかならず手続きをしましょう。

保険証を手に入れる手続きは、国保に切り替える他「任意継続にする」か「家族の扶養に入る」という手段があります。

【国民年金】もらえる年金が少なくなる

国民年金への切り替え手続きをしていなかった場合、年金保険料を納められないので年金の未納期間ができてしまいます。

現役時代に年金保険料を納めていない未納期間があると、将来65歳になったらもらえる年金の金額を減らされてしまうのです。

ただでさえ今後年金額は減っていく見込みなのに、自分の手続き漏れのせいでさらに減ってしまうなんて嫌ですよね……。

自分の将来のためにも、国民年金に切り替える手続きを忘れずにしましょう。

配偶者が会社で厚生年金に加入している場合は、配偶者の会社で手続きしてもらうことによって国民年金も扶養に入ることができます(第3号被保険者になる)。
よって配偶者が会社で社会保険に入っている場合は、国保・国民年金の切り替え手続きを自分でするのではなく扶養に入れる手続きをしてもらうのがおすすめです。

【国保・国民年金】長期間忘れていると延滞金がかかる

国保も国民年金も手続きをして保険料を納めなければならないので、長期間手続きをせず保険料も納めていないと延滞金・延滞料が発生します。

国保や国民年金は、会社を辞めてすぐ「切り替え手続きをしてください」という手紙をよこしてはくれません。

しかし会社を辞めて手続きをせず数ヶ月放置していると、やっと「切り替え手続きはしましたか?」という手紙が送られてきます。

退職直後は国保・国民年金側も状況をすぐに把握できるわけではないので、時間差でやってくるんですね。

しかしこの数ヶ月放置して届いた手紙を見てようやく手続きをしたのでは、すでに延滞金が発生している可能性があります!

退職後のお金が貴重な時期に、延滞金なんて無駄なお金は絶対に払いたくないですよね?

余分にお金を払わないために、国保も国民年金も早めに手続きを済ませてしまいましょう。

ちゃんと手続きすれば保険料を安くできるケースも!

きちんと手続きをすることで、保険料を安くしたり支払いを免除してもらえる制度もあります。

手続きを踏んで安くしてもらっているのであれば、普通に保険料を支払っているのと同じ(もしくは近い)恩恵を受けられるので、できるだけお金をかけたくない人こそちゃんと手続きをしましょう。

国保の免除制度

例えば、国保の減免について東京都の新宿区では以下のような制度があります。

一般減免

 災害、解雇、倒産、病気などで生活が著しく困難となった場合に、預貯金など利用できる資産等を活用したにもかかわらず、保険料を納められなくなったときは減免を申請することができます。 申請される方は、電話などで事前にご相談のうえ、納付期限までに、申請書等を提出してください。

保険料の減免について|東京都新宿区

他の市町村でも同様の制度があるところが多いので、切り替えの手続きついでに聞いてみるのが良いと思います。

自己都合の退職だと減免できない自治体が多いかも……

国民年金の免除・納付猶予制度

国民年金では、申請すれば国民年金保険料の免除や納付猶予を受けられる制度があります。

免除……国民年金保険料を支払わなくて良いと認められる
納付猶予……国民年金保険料の支払いを少しの期間待ってもらえる

全額免除、3/4免除、1/2免除、1/4免除、納付猶予と細かく分かれていて、どれを適用してもらえるかは審査によるので自分で選ぶことができません。

しかし少しでもそのときの負担は減らせるので、申請するに越したことはない制度です。

こちらは自己都合の退職でも使える制度なので、ぜひ活用しましょう!

>>国民年金保険料の免除・納付猶予制度|日本年金機構

無事転職できたらまた手続きが必要

無事に国保・国民年金への切り替え手続きができて一安心……という方も、油断は禁物。

会社の社会保険から国保に切り替えたということは、転職が無事決まって会社の社会保険に入ることになったら、国保をやめる手続きもしなければいけないのです。

会社の社会保険に入る手続きは会社がしてくれるけど、国保をやめる手続きは自分でしないといけないよ!

ちなみに、国民年金は会社で厚生年金に入ると自動で切り替わってくれるので「国民年金をやめる手続き」は何もありません。安心してくださいね。

転職したあとの手続きをしなかったら?

では、転職が決まったあとの手続きを忘れた場合はどうなるのでしょうか?

転職後はバタバタしがちで忘れてしまいそうですが、損をしないようにしっかり読んでおきましょう。

払う必要のない保険料を払い続けることになる

国保をやめる手続きを忘れていると、届いた納付書の期限通りに保険料を払い続けなければなりません。もちろん払い忘れていれば督促も来ます。

「国保をやめる手続きをしなければならない」ことを知らずに、督促にも素直に従って保険料を払っていると、払う必要のない保険料を払い続けることになります。

口座振替にしていたので気づかずに毎月払い続けていた……なんてケースもありますよ。

もちろん正しく手続きすれば払いすぎた分は還付……つまり返してもらえますが、還付するための手続きが新たに発生してしまうのです。

お金を払いすぎたうえに面倒な手続きが追加されるのは、転職直後にはちょっと嫌ですよね。

いらない作業を増やさないために、国保をやめる手続きは1度で済ませてしまいましょう。

国保ではなく任意継続にしていた場合は、納期限までに保険料を支払わなければ、やめる手続きをしなくても勝手にやめたことになります。
ですが手続きをきちんとすれば就職した日が伝わり、間違って多く保険料を払っていた場合還付してくれるので、ちゃんと手続きをしてやめるのがおすすめです。

還付手続きには期限があるので返ってこないことも

国保や国民年金などの保険料は、正しく手続きをして払いすぎていたことがわかれば還付してくれます。

ですが自治体などの還付誤りを防ぐため、還付してもらうにはちょっと面倒な手続きがあるケースが多いです。

そのうえこの手続きの期限を守らないと、返ってくるはずだったお金が返ってきません!

還付手続きの期限は、他の手続きよりは期限が長め(2年以内など)に設定されていることが多いのですが……

それでも「2年あるからそのうち行こう」と思っていて忘れてしまうほど、もったいないことはありませんよね。

お金が返ってくる手続きは他の手続きよりも前向きに進めやすいと思いますので、真っ先に終わらせてしまいましょう。

まとめ:手続きは早く済ませればメリットも多い

会社をやめたあとの手続きも転職したあとの手続きも、早く済ませてしまえば手元に残るお金が多かったり、自分の手間が減ったりと良いことが多いんです。

どうしても腰が重い場合は、

会社を辞めたあと:平日に市町村役場などに行きやすいうちに頑張る
転職したあと:お金を返してもらう手続きのために頑張る

こんなマインドで頑張ってみてはいかがでしょうか?実際に私が退職・転職したときに思っていたことです(笑)

1度済ませてしまえば同じ手続きをすることはしばらくないと思いますので、1度限りだと思って頑張りましょう!

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