転職したら給料が下がりそうで、転職に踏み出せない!
転職が決まったけど、新しい職場の給料でやっていけるか不安……
同業への転職やこれまでの経験が活きる転職でない限り、転職すると給料が下がってしまうことはままありますよね。
「給料が下がるのは困る!」と、金額で応募する企業をふるいにかけてしまっていませんか?
一概には言えませんが、転職時の給料が低い=ブラックな会社とは限りません。
あなたが給料以外の条件にすべて満足できる会社を見つけたときのために、本記事では実体験をもとに転職で給料が下がった場合の乗り切り方をご紹介します。
- 転職前後でもらえるお金
- 転職で給料が下がった場合に注意すべきポイント
大事なお金がなくなりそうになってから慌てることのないように、遅くとも給料が下がるとわかった時点でこの記事を読んでみてくださいね。
もちろん、これから転職活動を始める方にも一読いただきたい内容になっています。
転職して給料は下がったけど幸福度はアップ
私は転職して給料は下がりましたが、それ以外の諸々が良い方向に働いているので、結果的に転職して良かったと思っています。
転職して良かったと思っていることの一例を挙げると、
- 定時で帰れる仕事になり、自分の時間が増えた
- 精神的に安定し、家族に心配をかけることがなくなった
- 余分にお金を使わないよう意識できるようになった
こんな感じです。
前職は税理士事務所のスタッフでしたが、定時で帰れる日と帰れない日の差が激しかったり、人間関係のギスギスに巻き込まれてうんざりしたり……
休みが週1日の時期もあるので、どうにもならないことはお金で解決!と節約志向なんて微塵もありませんでした。
転職して給料は下がりましたが、以前のように誰かにイライラするとか振り回されるようなことがなくなったので、今は快適に生活できています。
不思議な話ですが、収入が下がったからこそ心に余裕ができて、節約や貯金もできるようになりました。
つまり「転職で給料が下がる=ヤバい」とは限らない!と知ってほしいのです。
次の項目からは、転職前後をどうやって乗り切ったか実体験をもとに伝授します!
転職で給料が下がるときの乗り切り方①
退職時にもらえるお金はできる限りもらっておく
転職後に収入が下がることが分かっている、もしくは下がる可能性があるなら、できる限り退職時に会社からもらえるお金はもらっておきましょう。
退職するときに会社からもらえる(かもしれない)お金といえば、
- 退職金
- ボーナス(支給要件を満たしていれば)
- 有給休暇の未消化分買取り
などが考えられます。
自分がもらえる対象かどうかを事前に確認し、もらえるものはすべてもらえるようしっかり準備しておきましょう。
もらえる対象かどうか確認する方法として、下記の関連記事も参考にしてみてくださいね。
転職で給料が下がるときの乗り切り方②
再就職手当と就業促進定着手当をもらう
退職してから就職活動をする場合は、ハローワークで必ず失業給付の手続きをしておいて、再就職手当と就業促進定着手当をもらいましょう。
退職前に次の就職が決まっている場合はもらえないお金ですが、間が空く場合はもらえる可能性が高いお金です。
ハローワークで転職活動をしないつもりでも、このお金をもらうためには失業給付の手続きが必須です。
忘れずに手続きに行ってくださいね!
再就職手当とは
再就職手当は、失業手当の給付日数を1/3以上残して再就職が決まると、ハローワークからもらえるお金です。
失業手当の給付残り日数が多いほど再就職手当も多くなる仕組みになっていて、
- 失業給付残日数が給付日数の1/3以上……残りの失業手当の60%
- 失業給付残日数が給付日数の2/3以上……残りの失業手当の70%
の金額をもらえます。つまり、退職してから早く就職するほうがもらえるお金が増えるのです。
私は失業給付が始まる前に就職できたので、失業手当満額の70%で約35万円の再就職手当を受け取れました。
就業促進定着手当とは
就業促進定着手当とは、以下の3つの条件をクリアしていればハローワークからもらえるお金です。
- 再就職手当を受け取っている
- 新しい職場で6か月以上働いている
- 給料が前の職場より下がっている
もらえる金額は、前の職場と今の職場の賃金の差額×6ヶ月分(上限は未支給の失業手当額から再就職手当額を除いた額)です。
早く就職したがゆえにもらえなかった残りの失業手当から、給料が下がった差額分を出してもらえる感じですね。
私は再就職して6ヶ月後すぐに申請して、約15万円の就業促進定着手当をもらいました。
再就職手当や就業促進定着手当について、より詳しい給付要件や給付額が知りたい人は下記の厚生労働省ホームページを参照してくださいね。
転職で給料が下がるときの乗り切り方③
もらったお金を極力使わずに生活する
そして最も大事なのが、もらったお金を極力使わずに生活することです。
退職から再就職までに長い期間があく場合は仕方ありません。もらったお金を切り崩しながら生活することになるでしょう。
しかし早めに再就職できた場合は、できる限りもらったお金には手を付けずに、新しい会社の収入でやりくりする努力が必要です。
半年間は下がった収入で生活する練習
ここまで紹介した「もらえるお金」は、単発でもらえるお金であり継続的にもらえるお金ではありません。
ですので、あくまでも新しい会社の収入で生きられるようにしなければならないのです。
とはいっても、すぐに生活水準を下げるのは難しい話ですよね……
私が転職したときは、転職して半年間は「下がった収入で生活する練習期間」だと思うことにしていました。
そうすれば、少し収入をオーバーした生活をしてしまっても、6ヶ月後には就業促進定着手当で補填できます。
そう考えたうえで、少しでも就業促進定着手当を残すために、
- 生活費の見直しと予算決め
- 余分なサブスクの解約
- 積立NISAの開始
この3つを転職直後に実行しました。できるだけお金を残すに越したことはありませんからね……。
ここでしっかり収入の中で生活する計画+貯金の計画を立てられたので、収入が下がっても案外何とかなると思えたのは大きかったと思います。
もらったお金は国保・国民年金・住民税などの支払いに充てる
では退職でもらったお金を何に使うかというと、退職によって発生する臨時出費の支払いです。
具体的には国保・国民年金・住民税などがあります。
退職して1日でも無職期間があれば、誰かの扶養に入らない限り国保・国民年金や任意継続に切り替える必要があります。
また住民税は無職期間がなくても、いったんは普通徴収(自分で納付する)形にされるケースが多いでしょう。
これらはもともと給料から天引きして会社が納めてくれていたものなので、自分で支払うとなるとお財布にも精神的にもだいぶダメージが来ます。
ですのでたとえば、再就職手当を国保・国民年金・住民税の支払いに充てる!と決めておけば、納付書が届いてから「払えない……」と慌てることもなくなりますよね。
再就職手当や退職金を臨時収入だと思って豪遊してしまうと、後悔する可能性が高いですよ!
住民税で翌年の手取りが減る可能性も考慮すべし
ちなみに、すべて払い終わってまだお金が残っていたとしても、安心せず残しておくことをおすすめします。
なぜかというと、住民税を給料から引かれるようになり手取りが転職直後より少なくなる可能性があるからです。
新卒2年目の子によく注意をする人が多いけど、転職2年目も同じですよ~!
このため、転職して2年目で地味な手取り減に遭う可能性もないとは言えません。
取っておけるお金はできるだけ取っておくことで、このピンチも回避することができますね。
難しそうならFPに相談して家計を見直そう
そうは言っても、下がった収入で生活できる自信がない……
こんなふうに思っているあなたは、きっと家計管理に苦手意識を持っているのだと思います。
自分で管理することに苦手意識がある場合は、家計の見直しをFPに相談してみるという手もありますよ。
FPは暮らしのお金のプロなので、家計の見直しや節約についてもアドバイスをしてくれる貴重な存在です。
FPに無料相談できるサービスはたくさんありますので、ぜひ1度相談してみてください。
FPって保険屋さんじゃないの?と思った方は、下記の関連記事もぜひあわせてご覧ください。
まとめ
お金のことが心配で転職に踏み切れない人も、本記事のように計画をきちんと立てれば何とかなる気がしませんか?
給料が下がるとしても、心と体の健康が手に入るならに転職するべきですよね。
そして転職した先で給料を上げることも不可能ではないはず。
転職で給料が下がりそうな人は、何度でもこの記事を読んで事前準備・対策をしてみてくださいね!
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